プロローグ:復讐の形

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降りしきる雨の中。俺は1人歩いていた。 どこに行くわけでもない。ただ……『アイツ』の姿を見たくなかった。 『アイツ』は俺からすべてを奪い去った。家族も友達も何もかも…。 『アイツ』への復讐……それだけが俺の生きる意味だったのに…。 『アイツ』は死んだ。 俺のすべてを奪っておきながら、俺ではなくただのギルドの戦士に…。 生きる意味を無くした俺はどうする?復讐を果たせなかった俺はどうすればいい……? 答えを探し求めるかのように、俺はさ迷い続けた。
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