異動は突然に…

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どうでもいい兵士の語りを聞き流している間に、どうやら3人は試合を始めたようだ。 うーん……どいつもこいつも偏ってんな…。正直見てられん。 ある奴は大剣を振り回してばかりでまるで素人のような剣術。ある奴は離れて魔法を唱えるのみ。またある奴は懐に潜り込むことしかしない。 しかもどいつもこいつも中途半端な長所の伸ばし方…。 頭が痛いな……。あのクソアマ…こんなのが実力あるとか…目が腐ってんじゃねぇのか? もしかしたら…3人だと思いの外チームワークを発揮するとか? …………試してみるか…。 「ちょっといいかな?」 俺はフィールドの真ん中に立ち、3人に聞こえるように尋ねる。 「何よ!?今忙しいんだから邪魔しないで!!」 「そうですわ。さっさとおどきなさい!!」 「………退かなきゃ………排除……」 …まあ、予想通りだな。
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