3804人が本棚に入れています
本棚に追加
どうでもいい兵士の語りを聞き流している間に、どうやら3人は試合を始めたようだ。
うーん……どいつもこいつも偏ってんな…。正直見てられん。
ある奴は大剣を振り回してばかりでまるで素人のような剣術。ある奴は離れて魔法を唱えるのみ。またある奴は懐に潜り込むことしかしない。
しかもどいつもこいつも中途半端な長所の伸ばし方…。
頭が痛いな……。あのクソアマ…こんなのが実力あるとか…目が腐ってんじゃねぇのか?
もしかしたら…3人だと思いの外チームワークを発揮するとか?
…………試してみるか…。
「ちょっといいかな?」
俺はフィールドの真ん中に立ち、3人に聞こえるように尋ねる。
「何よ!?今忙しいんだから邪魔しないで!!」
「そうですわ。さっさとおどきなさい!!」
「………退かなきゃ………排除……」
…まあ、予想通りだな。
最初のコメントを投稿しよう!