3804人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは…もしかして『刀』?」
「ああ。俺は東国の生まれでな…」
この世界にはある地点を軸に西国、東国に分かれている。しかし今では西国と東国の違いなど皆無。せいぜい使っていた武器が違う程度。
その1つが刀…。東国を代表する武器だったが、西国の両刃剣の便利さに惹かれ、皆刀から離れていき、今では刀は骨董品扱い。当然戦いで使うものはいない。
「それならなおさら…さっさと終わりそうね!!」
ほら、ここにも勘違いしてるやつがいる…。
使われなくなった=弱い…じゃない。
確かに両刃ではないが、ある方法を使えば両刃剣を凌駕できる。
それは大剣相手だろうが関係ない。
ただ速く打ち込めばいいのだから…。
俺は一度抜いた刀を鞘に戻し、柄を軽く握り腰を落として構える。
最初のコメントを投稿しよう!