異動は突然に…

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「それは…もしかして『刀』?」 「ああ。俺は東国の生まれでな…」 この世界にはある地点を軸に西国、東国に分かれている。しかし今では西国と東国の違いなど皆無。せいぜい使っていた武器が違う程度。 その1つが刀…。東国を代表する武器だったが、西国の両刃剣の便利さに惹かれ、皆刀から離れていき、今では刀は骨董品扱い。当然戦いで使うものはいない。 「それならなおさら…さっさと終わりそうね!!」 ほら、ここにも勘違いしてるやつがいる…。 使われなくなった=弱い…じゃない。 確かに両刃ではないが、ある方法を使えば両刃剣を凌駕できる。 それは大剣相手だろうが関係ない。 ただ速く打ち込めばいいのだから…。 俺は一度抜いた刀を鞘に戻し、柄を軽く握り腰を落として構える。
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