第1話

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          ◆ 最寄りのスーパーで買い物を済ませた僕は帰途についていた。 春の穏やかな風が頬を撫でていく。 僕の周りを歩いていた仕事帰りのサラリーマンも、犬の散歩をしているおじいちゃんも、学校帰りの小学生の集団も、雰囲気に似つかわしいようなどことなく緩やかな感じで歩を進めていた。 そんな様子を、空は柔らかい夕日で彩っていた。
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