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―ギィ……―
サビついた屋上のドアが
音を立てて開く
まだあの女は来てねぇ。
オレは手すりの方まで歩いて行き、下校している他の奴らを見下ろした。
その中に毛利の姿もあった。
アイツは相変わらず本を読みながら歩いてやがる
前見ろよ、前。
「あの…伊達君?」
声が聞こえて後ろを見ると
あの女が立っていた。
望月「来てくれてありがとね♪」
政宗「…で?オレになんか用?」
望月「実は…ずっと前から伊達君が好きだったの…私と付き合って下さいッ!!」
政宗「oh sorry…答えはNOだ」
望月「えっ!?な、なんで…」
政宗「悪ィな…」
望月「もしかして…他に好きな人が…?」
政宗「………Ah……」
望月「そっ…か、じゃあ友達からでも!諦めきれないの!」
政宗「……すまねぇ…」
此処に居ても時間のムダだと感じたオレは
女が居る屋上から出て行った
早く部活に行こうとしていた為
望月「……諦めないからっ…」
女がそう呟いたのを、オレは知らなかった
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