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「渚ちゃん」
「あ、拓夢おじさん」
「っ…一応ココでは同学年なんだから、呼び捨てとかでいいんだけど…」
「そう、ですよね。じゃぁ、雫石さん、で」
「…まぁおじさんよりましか、あ、ちょっといいかな?」
「…はい?」
場所を移動してちょっとした広間に来た。
拓夢の向かいに渚。俺はなんだか進行係みたいな感じで二人の真ん中にいる。
ちょっとした尋問体制だ。コイツ片手にペンとメモ帳だからな。
「渚ちゃん、未来から来たんだよね?なんか証明するものある?」
「コレ、ですかね」
ポッケから一枚の写真を取り出した。
それを拓夢に手渡し俺も一緒に見る。
写真は渚と一人の男が写ってた。
「…大人びた、愁吾。だな」
「…か、な」
何気ない家族の写真って感じで、自然な家族だった。
未来の俺も渚も自然に笑ってる…
俺は本当に渚の父親なんだな…
「未来から来たって証拠はあるわけだな。認めざるおえないぞ愁吾。」
「くっ…」
「夫婦喧嘩をしたときもそんなふうに雫石さんが仲立ちしてたと聞きました」
二人のやりとりを見て微笑ましく思っているのか笑っている。
渚につられてか、少し笑う。
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