5人が本棚に入れています
本棚に追加
春。清々しい朝だ。
花も芽吹き、桜も咲き誇る季節。
新しい制服をまとって登校する新入生。
春は何か起こる季節。
いい事も悪いことも。
そんな春に淡い期待を背負ってる、一人の男が居る。
それが俺、出雲愁吾(いずもしゅうご)。
年度も変わり、俺も進級して中2になった。
クラス替えをし、新しく見る顔や見慣れた顔がちらほらみえる。
心機一転ってやつかな、俺の気持ちは軽やかだった。
期待と緊張が入り混じっているけれども、それでも期待のほうが大きい。
その期待はもう少しでやってくるからなのかもしれない。
「はい、座ってー」
ただつまらないのは、担任が変わらなかったことだ。
少し長めのSHRだ、まだ新学期が始まり数日しか経っていないからだ。
それにクラスは騒ぎ立ててた。
今だってソワソワを隠し切れてない奴もいる。
それは俺も期待していること。
最初のコメントを投稿しよう!