若木の演奏

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はっ、と気付く。 我に返って少し恥ずかしくなる、思わず叫んでしまった…と。 わかった。いったん状況を整理しよう。 俺は出雲愁吾。中2。 (まずは自分のコトだよな) 新学期二日目。 (そうそう、まだクラスに馴染んでないんだよ) 転校生が来た。名前は出雲渚。 (同じ苗字だったんだよ) 見た目も第一印象も良好。 (普通に可愛い!) そして俺の娘だとか未来から来ただとかいって… そうか、この子あれか、不思議キャラってやつか? そうなのか、そうだといってくれよ。 何で俺、初対面の転校生に父親呼ばわりされなきゃならねぇんだよ。 「私嘘は言ってませんよ?」 まじまじと言われた。 真剣そのものだった。 いや、俺は信じてないぞ!? だって同い年…あ、未来から来たのか…
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