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「いや信じる信じないの前にさ…!!」
「なぁ、これいつ笑えば良いわけ?いつからドッキリ?最初から?」
後ろからやる気に満ちない顔でこちらを見ている。
元からだけどな。
コイツは、雫石拓夢。俺の幼なじみ。
頭脳明晰、運動神経抜群、しかもイケメンだ。
だけど拓夢は草食男子という奴で、積極的ではない。
「ドッキリなんかじゃありません!拓夢おじさん!」
「!!!」
「ぶはっ」
そりゃそうだ、俺が父親なら彼女からみれば父親の友人、おじさん、だよなぁ。
物凄くショックを受けているのか開いた口がふさがらず直立不動を誇っていた。
「お、おじ…」
「どんまいっw」
次第に震えてきていた。
効果音をつけるとしたら『わなわな』ってトコか。
とりあえず、予鈴がなったので各々席に戻っていく。
そうして波乱の午前中は終わった。
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