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怒っている。私は目を逸らし空いてるソファーにすわった。
「まぁまぁ、団長そう怒らず。瑠綺ちゃんの話をききましょうよ?」
「え?なんで拓…団長が怒ってるのか知ってるんですか?」
コホンといい、態度を改めて話始めた。
「知ってますよ。というか今朝、瑠綺那様がいなくなってから見つけだしたのが俺でしたからね。
びっくりしましたよ。やっと見つけたと思ったら男装してるんですから!
で団長にだけ報告してあとの団員には、見つかったことだけ報告したんです。
それでなんで、男装して騎士団なんですか?」
龍二に最初にばれたんだ。以外にやっぱり優秀なんだよね。この人!
「だって募集が華心の騎士団のだとは思ってなかったし。私だって守られるだけの姫でいたくなかったの。民を守りたくて…
私騎士団にいてもいいでしょ?龍二、
拓人……。」
「はぁ、あなたという人は。まさか、そんなことを考えてようとは…。
仕方ありません。そのかわり、きっちり仕事してもらいますよ」
「本当に!?ありがとう!拓人」
「良かったですね。瑠綺那様。でも、団長いいんですか?男ばっかりのところに瑠綺那様を…」
「そこが問題なんだが、まぁ、寮の部屋は寝室は別になってるし問題はないと思う。同室の2人も今のとこ問題ないと思うしな。
一つ気になっているのはあの2人の正体だが…変な奴ら、敵ではないだろう」
「春と翠の正体?ティアーナ王国の出身だって聞いたけど」
「はい。私もティアーナ王国の商人の家だとか聞いているのですが、どうも商人ではない気がしますね。
剣などは翠は私と同じくらいのレベルですし、教養は2人とも満点。身のこなし方も満点。どうみたってどこかの大貴族の出だと思うのですが、なぜ隠すのか?そこだけが怪しいですね。一体何者なのか…」
「2人ってそんなにすごいんだ~」
「まぁいずれ正体も分かるでしょう。最初から隠しきれておりませんからね。
龍二、大丈夫だとは思うが一応お前を瑠綺那様の部屋の隣にしたからな」
「了解!それじゃあ、瑠綺那様部屋まで一緒にいきましょうか」
「うん。行こ!それじゃあね!」
私は手を振って部屋から出た。
ドアが閉まると拓人は、長いため息をつき一言呟いた。
「これからどうなるのだろう…」
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