☆1・華心の騎士団

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怒っている。私は目を逸らし空いてるソファーにすわった。 「まぁまぁ、団長そう怒らず。瑠綺ちゃんの話をききましょうよ?」 「え?なんで拓…団長が怒ってるのか知ってるんですか?」 コホンといい、態度を改めて話始めた。 「知ってますよ。というか今朝、瑠綺那様がいなくなってから見つけだしたのが俺でしたからね。 びっくりしましたよ。やっと見つけたと思ったら男装してるんですから! で団長にだけ報告してあとの団員には、見つかったことだけ報告したんです。 それでなんで、男装して騎士団なんですか?」 龍二に最初にばれたんだ。以外にやっぱり優秀なんだよね。この人! 「だって募集が華心の騎士団のだとは思ってなかったし。私だって守られるだけの姫でいたくなかったの。民を守りたくて… 私騎士団にいてもいいでしょ?龍二、 拓人……。」 「はぁ、あなたという人は。まさか、そんなことを考えてようとは…。 仕方ありません。そのかわり、きっちり仕事してもらいますよ」 「本当に!?ありがとう!拓人」 「良かったですね。瑠綺那様。でも、団長いいんですか?男ばっかりのところに瑠綺那様を…」 「そこが問題なんだが、まぁ、寮の部屋は寝室は別になってるし問題はないと思う。同室の2人も今のとこ問題ないと思うしな。 一つ気になっているのはあの2人の正体だが…変な奴ら、敵ではないだろう」 「春と翠の正体?ティアーナ王国の出身だって聞いたけど」 「はい。私もティアーナ王国の商人の家だとか聞いているのですが、どうも商人ではない気がしますね。 剣などは翠は私と同じくらいのレベルですし、教養は2人とも満点。身のこなし方も満点。どうみたってどこかの大貴族の出だと思うのですが、なぜ隠すのか?そこだけが怪しいですね。一体何者なのか…」 「2人ってそんなにすごいんだ~」 「まぁいずれ正体も分かるでしょう。最初から隠しきれておりませんからね。 龍二、大丈夫だとは思うが一応お前を瑠綺那様の部屋の隣にしたからな」 「了解!それじゃあ、瑠綺那様部屋まで一緒にいきましょうか」 「うん。行こ!それじゃあね!」 私は手を振って部屋から出た。 ドアが閉まると拓人は、長いため息をつき一言呟いた。 「これからどうなるのだろう…」
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