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寮に帰る途中私は龍二と先輩、後輩を演じながら楽しく帰っていった。
男装という設定なのに何故か瑠輝ちゃんと呼ぶ。
なんでも男でも可愛いければちゃん付けしている人が何人かいるから怪しまれないらしい。
「それじゃ、またな。瑠輝ちゃん!ちゃんと晩飯とか朝飯とか、とにかく移動の時は俺を誘えよ?」
「分かりました。それじゃあまた、あとで」
そう言い私は301号室の中に入った。
どこにいったのか2人は、部屋にはいないようだ。
私が男装していることは団長と龍二しか知らないからどうしても龍二が私にひっついていなければならないのだ。
それは、私も一応分かっている。
姫という立場上狙われやすいが、ちゃんと姫らしくしていれば狙われても襲いにくい。
が男装して騎士なんてやっているとばれた日には、襲ってくれと言っているようなものだ。
1人で守らないといけないなんて、龍二には悪いことをしたと思う。
でも、私は、守られるだけじゃ嫌だし、それにできれば恋もしてみたい。
姫では、普通の恋愛なんて無理だし。
これは、拓人や龍二には言えなかった本音。
まぁ騎士でも難しいかもしれないけど。姫よりは…
ごめんね!こんなことに2人を付き合わせて…
私はソファーで寝転んでいたが、いつのまにかうとうとして寝てしまった。
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