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「えっ…どうして…」
「はぁ…、その様子からすると私の勘は当たりのようですね。実はね、
陛下からティアーナ王国の誰かがその内くるかもしれないということは聞いていたんですよ。誰とは教えて頂けませんでしたけどね」
「…こんなにすぐにばれるとは思わなかった。なぁ翠。」
「…いや、団長が怪しんでいるのはすぐ分かってたし、俺はすぐばれるとは思ってたよ。第一あんまり俺達隠せてなかったしね、試験の時とか」
「はぁ!?だったら言えよ。もっと上手に隠すように頑張ったのに!」
「まぁ、まぁそう怒らずに」
俺達の喧嘩(というか、俺が一方的に怒ってただけだけど)を呆れたように見ている団長。
それに気付いて翠は、団長に向きなおった。
「それで、春翔王子と翠はこれからどうするんです?私に正体を知られたわけですが、このまま騎士団でしばらく暮らすのですか?」
「いいのですか?他国の王子と第一騎士ですよ」
「まぁ、陛下が決めたことですからね。身元もはっきりしたわけですし、問題はないでしょう。
ただ、あなた達がこの国に来たわけを話してください」
俺は、少し悩んだがこの団長を騙せるわけがないし、正直に話すことにした。
「実は…
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