☆1・華心の騎士団

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今は春。ちょうど桜の季節で満開の花びらが城の窓からはよく見える。 きれいだな… この桜は、この国彩華帝国から北南に5000000㎞ほどの場所にある日本という国から取り寄せるれたものだ 私、本名は碧 瑠綺那(アオイ ルキナ)。今この城の騎士たちの訓練室に名前を偽り耶麻那 瑠輝(ヤマナ ルキ)性別男として立っている。 今ここに集められている騎士達は皆新人騎士で、試験に見事合格したもの達だ。 500名受けた内たったの20数名しか受からないという難関な試験。 もちろん剣術も組み込まれた内容である。 ここに集まった新人騎士達を改めて見回して見ると、なかなかにイケメンばかりだ。そんな基準は全くないのだが毎年のように入ってくる騎士たちはイケメンだという。 どうしてなんだろう。 そういう私も頭には、茶色のショートの桂を着けてちゃっかりとイケメンの部類に入っているらしい。 らしいと言うのは、自分ではそんなこと全く思っていないが、さっきから周りからそんな声が聞こえてくるからだ。 周りはすでに何人かで固まって試験についてや自分の家族また彼女などについて話ているグループもあった。その中でも一際目立って明るい声が聞こえてきたほうをむくと赤い髪に茶色瞳の活発そうな男に目がいくとつい目が逸らせずに呆然としてしまった。 活発だけど、綺麗な顔でイケメン揃いな新人騎士たちの中でも一番だと思うほどだった。
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