☆1・華心の騎士団

4/11
前へ
/35ページ
次へ
訓練室のドアが開く音が聞こえたと思ったら、20代後半と思われる黒髪の騎士の服装をした男が入ってきた。 やばい。あいつを私は知っているし、向こうも私のことをよく知っている。 彼は、眞揆拓人(マキタクト)。騎士団長を勤めている男だ。そして、この男が来たということは、今回の騎士募集は華心の騎士団の募集だったらしい。 騎士団には、華心の騎士団、王の騎士団、瑛都の騎士団がある。 華心の騎士団が姫の護衛、王の騎士団は、名前の通り陛下の為の騎士団、 瑛都の騎士団が、民の為の騎士団である。 陛下とお妃様の子供は、姫1人だけ。 名は、葵 瑠綺那― そう、私のことだ。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

66人が本棚に入れています
本棚に追加