66人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな話をしているうちに騎士団のメンバーが全員そろったようだ。新人騎士たちの前に30名の騎士団が並んだ。
ん…?嫌29名しかいない。
おかしいな。新人騎士のほうを数えてみると、21名と一名多い。
「おい。いつまで、そっちにいるきだ?早く並べ珱和副団長」
少し苛立たしそうに団長が新人騎士の1人を見ていう。
「分かったから、そんなに怒らないでよ。眞揆」
そう言いながら団長の横に並んだのが、新人騎士には見えないと思っていた彼だ。
副団長だったのか。どおりで!でも、私は見たことがないけどな?
「さて、全員そろったところで自己紹介としようか。俺は、眞揆拓人、この騎士団の団長を勤めている。
隣が副団長で珱和一巳(エイナ カズミ)だ。こいつはこの前まで王の騎士団で副団長をしていたが配置換えでうちに移動になったやつだ。
あとの団員は、今夜の親睦会で、個人で自己紹介しとけ。お前ら、新人をいじめず、ちゃんと教えてやれよ。」
「分かってますって。団長いじめなんてうちの団では絶対ありえませんから!」
「そうか。ならいいがしっかり頼むぞ。とくにお前はな!龍二、新人に遊びばかり教えるんじゃないぞ?」
「ひでぇよ、団長。俺そんな扱い?」
どっと笑いが起こる。新人騎士達は笑うのを我慢しているが、他の騎士たちは我慢などしていなかった。
龍二と呼ばれた金髪の男はたしかに少し軽そうだ。だが優しく、頼りになるとこもある。
何度か護衛の担当をしてくれた彼は優しくおもしろかった。
彼はこの騎士団の中ではNo.3だ。
最初のコメントを投稿しよう!