プロローグ

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心地よかった場所。 ドクン、ドクンと 安定した音が常に聞こえていて 生温い水に包まれていた。 ある日 まるでその場所が俺を拒絶するように 音は乱れて 水が外に流れ出た。 迫ってくる壁に絞り出されるように 何度も何度も 締め付けられる。 苦しい。 もぅここには居られないのだ と 自らも狭い道を 必死で下って行った。
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