3964人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハァォロォォウゥwwww!!!」
容赦ない神様の黄色転倒トラップの嵐。
「ホォゥキィドォキィWWWW!!!」
これまた容赦ない魔王様の落雷が緑のヒゲに炸裂。
その様子を固唾(かたずって読むんだぜ)を飲んで…いや、
妬みのこもった眼差しで2人を扉の隙間から見ている影が1つ。
「くぅぅぅ…魔王様ばっかり神様にくっついてぇ゛…。」
下唇を噛みながら悔しそうに呟く魔王直属メイドのティダだった。
「私だって……、私だって神様と楽しくあんなことやそんなことをしたいのにぃ゛…!!」
誤解を招く言い方をしないで欲しいね。
と、ぶつくさ呟いていると、
「あんにゃろう!!ユーザー切りやがった!!」
コントローラーをぶん投げ、
激昂する神様。
だけど投げる場所は寝台の上という安全な場所へ投げている。
(ああ、やっぱり神様はあんな事を言っているけど根は優しいお方なんですね…。)
コントローラーを投げる時点で優しいの欠片もクソも無い…。
「まぁ楽しめたかな。」
暇潰しにはなったかなと小さく呟く、
まだまともな魔王様。
「んじゃ、俺そろそろけぇるわ。」
「おお、気をつけて帰れよ。」
(ヤバい!こっちへ来る!!)
その場であたふたしているティダ。
もちろん見つかるわけで、
「おろ?ティダ、何してんだ?」
「あ!いや…その……気をつけてお帰りください…。」
ペコリと頭を下げるティダ。
「おう!ありがとな!」
そう言い、ティダの頭を撫でる神様。
「あ!あ……あ…///」
真っ赤なゆでダコになるティダ。
もちろん主人公特有の鈍感で良くわからない神様。
ガシッ!!
「フミュゥ…♪///」
「???」
神様の腕にしがみついて満面の笑みを浮かべているティダたん。
でも神様は理解不能。
「…………。」
それを冷たい眼で見つめる魔王様が1人…。
最初のコメントを投稿しよう!