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「た~だいま~…。」
帰って参りました…神様です。
いやぁ…今頃になって疲労が…、ちと暴れ過ぎたカナ?カナ?
魔力が底をついてるから転移魔導【トゥゥォラァンンザゥァァッム】が使えないから歩いて帰って来ました。
「主!?帰って来られたのですか!?」
この声は政時だな。
政時の目は泣いていたのか腫れていて、酷くやつれた顔をしている。
「どうしたんだ?そんな顔して。」
俺は何かあったのか?と問うと、
政時はかなり驚いたのか声を荒げた。
「ぬ、主が魔王討伐に…それで……もう帰って来ないかと……ひっぐ…ぅぅ…。」
政時は必死に涙をこらえて話していたが、遂に泣き出してしまった。
ああ、そんな設定で遊んでいたっけな。
「ああ、それでだがな…負けちまった…。」
ゲームでなwwww
「まさか…神であるあなたが……!?」
それ程驚いたのか、先程まで泣いていたのに泣き止んでいた。
「今日はもう疲れた…寝る…。」
俺はそう言い、足早にその場を立ち去った。
だって厄介な事になりそうなんだもん。
――――――
神が立ち去った後、
残された政時はそこで呆然と立っていた。
「主でも…敵わないというのか…?ならば私は!?私は何のためにいるんだ!?」
主を守るためじゃ無いのか!?
だが主でも敵わない敵がいる!!
それに主はどんな姿をしていた!?
酷くぼろぼろで!魔力などほとんど感じられない程使い果たしてしまっている!!
私は主程強い魔力も魔法も魔術も魔導も持っていない…。
あるのはこの剣技のみ……、
だが魔王も剣の達人、我が敵絶一門。
私は…ここにいて良いのだろうか…?
『俺が教えてやろうか?』
「!?…誰だ!?……貴様は…!!」
第一話
~fin~
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