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「新入生退場」
その言葉で俺は、はっと目を覚ます。
周りを見ると列をつくり、皆退場の準備を始めていた。
「シン、よく寝てたな~、なかなかのもんだぜ?入校式で寝るなんてよ」
と、ディリーがからかうようにいってきた。その言葉に俺は正論であるかの如く返す。
「しゃーないだろー、眠かったんだから」
「確かに眠かったけども、新入生が自分の入校式で寝るなんて初めてきいたぞ?まあ、いいや、教室戻ろうぜー
「そうそう、早く戻ろうぜぃ」
そんな感じで入校式は終了した。
講堂を出る時に、俺は誰かの視線を感じた。おそらく、堂々と寝ていた俺の事を教官たちが呆れた様子で見ているのだろう。
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