任務終了

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「その先生というのは、ゴルメド・ストラーのことか」 「へ?父さん知ってんのか」 意外な答えに、俺は少々間の抜けた声を出す。 「入団した時からの旧友でな。アズラエルに戻った時偶然再開してな。お前の任務の内容もその時教えて貰ったって訳だ、まさか奴が出てくるとは思わなかったが……」 この言葉に、俺は興奮気味に反応する。 「奴!? 父さんあの魔族のこと知ってんのか!?」 「まあ、昔ちょっとな。俺は少し村の様子を見てくるから、お前は安静にしてろよ」 話を上手くかわされた気がしたが、興奮すると傷に響くと思い、そこは自らひいた。 「今度会ったときに、また聞けばいいしな」 そう思い俺は再び布団を被る。 「あ!!」 布団を被ってすぐ、俺はあることを思い出す。 そう、リリアのことだ。 闇属性を使い、そのまま意識を失った彼女の事が心配となり、若干傷みが残る体で俺は部屋を飛びだした。
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