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リリアも声を張り、自分の憎しみをぶつけるが如く、ブライトに言葉を浴びせる。
「先程のシンさんとの会話、貴方は私達をずっと前から見てたのに、助けようとはしなかった。任務だから? 命令だから? 自分が死ぬのが怖いから? またそんな理由で誰かを見棄てるのですか!?」
そこまで言うと、リリアは声の音を急激に落としてボソッと呟いた。
「……帰って下さい」
リリアに迫力負けしたのか、その言葉にただ頷き部屋を出ていこうとするブライト、だが何かを思い出したのか、取っ手に手を掛けながら口を開いた。
「君の気持ちも考えず、すまなかったな……。だが復讐のつもりで闇の力を身に付けたのなら、二度と使わないことだ。……それを言っておきたくてな」
「……出てって」
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