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「あれ? お前こんなとこでなにやってんの?」
「今父さんとリリアが話があるっていうからさ、終わるの待ってんだ」
「将軍と二人でか!?」
ディリーは少々驚きつつ、冗談混じりに答える。
「二人は昔、付き合ってたとか?」
「……お前張り倒すぞ」
それに対してディリーは、悪い悪いといった様子で掌を顔の前で合わせる。その時だった。
「私のこと何も知らないくせに知ったようなこと言わないでください!!」
部屋の中から聞き覚えのある声が聞こえたが、聞き覚えのあるのはその声だけであり、その口調は初めて聞くものだった。
「今の声……リリアだよな? 中で何話してんだよ」
「デートの約束とか?」
「張り倒す!!」
そう言い、俺はディリーの顔に強烈な張り手をお見舞いした。
どうやら、モロに決まったらしくディリーはかなり痛がっていた。
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