アズラエル騎士団育成学校

5/21
前へ
/558ページ
次へ
王国を守護する騎士の育成場所だけあって、ここの学校の造りはかなりのものだった。 所々に清掃を担当する者がいて、埃すら落ちていない。講堂へ向かう道の途中には、大きな銅像がたっていた。それはまるでこれからの俺達の活躍を期待するかのように、俺達を見下ろしていた。 「なあなあ、お前の親父さんくるのか?」 と、ディリーが何処か期待した様子で聞いてくる。 「いや、こないだろうな。親父もいろいろ任務で忙しいからさ」 俺がそう言うと 「だよな~、うーん一目見たかったぜ」 と、少しがっかりした様子。 「じゃあ今度、機会があったら会わせてやるよ」 といった瞬間ディリーは満面の笑みで 「え、マジでか!やった~!!約束だぜシン」 とまあこんな話をしている内に俺たちF組は入校式の行われる講堂に着いた。
/558ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1553人が本棚に入れています
本棚に追加