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王国を守護する騎士の育成場所だけあって、ここの学校の造りはかなりのものだった。
所々に清掃を担当する者がいて、埃すら落ちていない。講堂へ向かう道の途中には、大きな銅像がたっていた。それはまるでこれからの俺達の活躍を期待するかのように、俺達を見下ろしていた。
「なあなあ、お前の親父さんくるのか?」
と、ディリーが何処か期待した様子で聞いてくる。
「いや、こないだろうな。親父もいろいろ任務で忙しいからさ」
俺がそう言うと
「だよな~、うーん一目見たかったぜ」
と、少しがっかりした様子。
「じゃあ今度、機会があったら会わせてやるよ」
といった瞬間ディリーは満面の笑みで
「え、マジでか!やった~!!約束だぜシン」
とまあこんな話をしている内に俺たちF組は入校式の行われる講堂に着いた。
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