第一章 あの日

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俺は手習いのため近くの寺に預けられていた。 家は由緒ある武士の家庭で父は北郷村の郷士 父・正継は和漢の道に通じ、多くの和歌を読んでいた文化人だった おまえは頭の回転が良いから僧になれ と言われていたが二男に生まれたからといって家業を継がずそんなただの僧で人生を終わらすつもりはない 家のため、乱世を終わらせるため そして自分のため… だが父に従い野心を隠しながらもとにかく勉強した 兵法、文学、経済、歴書… あらゆる本を読みまくった
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