ボロボロの塔

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「すまんな・・・竜族と間違えてしまって」 黒いマントを深く被った男の子は困ったように前にあった物をマントの中に隠した。 「何を隠したの?」 「何・・・?」 コクリと何事もなく首を傾げる男の子に私は問い詰める。 「だから、何を隠したの?驚かないから」 私は隠し事をされるのが嫌いだった。たとえ、初めての人でも何だか、その人が辛い事を抱えているような気がしてならんのだ。
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