灰色の空

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まず、竜一を出迎えたのは、幼なじみでこの店の店主でもある黒川玲子の顔であった。 彼女は、 「いらっしゃい。」 と、竜一に微笑みながら言った。 竜一は、 「やぁ。」 とだけ言い、カウンター席に座った。 席に座ると、隣にうずたかく積まれた皿の間から顔がひょいと出て来て、竜一を見つめた。
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