とあるブラザーとシスターズ

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俺はとりあえず壁に掛かっている時計に目を向ける。 5時45分か……はぁ、それにしても妙にリアルな夢だったなぁ。 さっきの夢を思い返してみると、おかしいところがいくつかあった。まず母さんは事故死した母さんだったこと。1年前なんだから生きてるわけがない。 次に母さんの死に方。運転席側から突っ込まれて即死したって言ってたのに、なんで道路の真ん中でいきなり跳ねられるのか。そもそも道路の真ん中に立ってるとか、お仕舞いだよ色んな意味で。 最後に轢き逃げした車。……あ、そういえばこれはマジだった。母さんの車に突っ込んだ車はそのまま逃走したらしい。どうやって逃げたのか聞いてみたいもんだが、今も犯人は捕まってない。別にお前も死ねなんて言やしないんだから、出てくればいいのにな。まぁタダじゃおかないが。 「……にしても一番おかしかったところはやっぱ一緒にお兄ちゃんしましょう?…だよなぁ。あの場面であれは無いわ。まぁおかげで目を覚ますことができたけど。」 ふぁぁぁ……とはいえやっぱ眠いもんは眠い。二度寝するか…… 俺が再び眠ろうと瞳を閉じると、突然横から聞き覚えのある単語が聞こえてきた。 「ん~……お兄ちゃん……」 …………! 身体を起こして声のした方を見ると、巨乳で小柄で童顔な美少女が隣で、しかも俺に張りついて眠っている。 ――嵐山 夏紀 俺の一つ下の妹。高校二年生。料理が得意で、自分の弁当と一緒に俺のも作ってくれている。母親の春恵さん…もとい母さんに『姉妹』の中では一番似ている。巨乳なところとか、童顔なところとか、小柄なところとか。流石に性格は違うけどな。 そんな夏紀は俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。夢の中で聞いた「お兄ちゃん」……まさかね。 本当だったら母さんに悪いことしたな……とか思ったが、俺は夏紀の身体のある一点に目を奪われていた。だらしなくはだけた胸元から覗く深い谷間はまさに楽園(エデン)としか……って違うっつーの!俺はそこに見とれてだわけじゃなくて!第一はだけた胸元なんてしょっちゅうだから見慣れちゃって……あ、リア充発言しちゃった、サーセンwww
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