夢かうつつか幻か…

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龍「えっ?君、声が…」 俺は一瞬目を見張った。 さっきまでの可愛らしい少女の姿はいなくなり、そこには髪も眼も黒い美しい女性の姿があった。 龍「…君は?」 女性「お初にお目にかかる、勇者よ。礼を言おう。」 龍「…勇者?」 女性「おや、君はなにも知らずに此処に来たのか。 フッ…まぁいい。お前があの封印の扉を開(ひら)いてくれたおかげで私は晴れて自由の身。 幽閉されていた分、力の限り暴れてくれるわ!」 龍「まさか…!君が本に出てくる闇の神?」 女性「今さら、気づいたか…。いかにもそうだ。だが!もう遅い!!」 ビュー…シュン 突風がふいたと思った時には、すでに黒髪の女性は消えていた。 自分も一緒に飛ばされていた。 「うわわわぁぁぁぁ…」
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