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そう言って懐からリボルバーを抜きはなった。ボッテリしたソリッドリブにボリュームのあるシュラウド、やや野暮ったいプロポーションのトルーパーMk-Ⅲ。
「う……動くんじゃねぇ!」
「ほう……いいガンだな。ママにでも買ってもらったのか?」
新品では無いだろうが、見た所程度は良好。それ程珍しい物でもないが、ちょっとした拾い物でもある。
「馬鹿にしやがって……!」
カチャリ……とハンマーが起こされる。
「兄ちゃんマグナムなんて撃って大丈夫かー? それとも、アモはちゃっかり.38スペシャルを装填してあるのかな?」
「や……野郎ォ……」
益々頭に血が上っている事が見て取れる。単純な奴は扱いも簡単で良い。
「オイ。一つ教えといてやる」
「あぁ?」
「一旦殺ろうと思ったらすぐに済ませてしまう事だ。ややもすれば隙を突かれて、相手の反撃を許してしまうやもしれん……こんな風にな」
男は状況に全くついてこれていない。そして気付いた時には、大男に釣り合う様なこれまた巨大なリボルバーを向けられていた。
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