平穏な日々

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店を片付け夕食を祖父と2人で食べる。 両親と祖母は数年前に交通事故で亡くなっていて、今は祖父と2人暮らしである。 食べ終わった食器を片付け洗い始める、毎日のルーチンワーク。祖父は今日の売上整理を始める。 いつもの風景。 そんないつもの風景を壊すチャイムの音がする。 「俺が出るよ」 伝票整理をしている祖父を後ろに玄関へと向かう。 鍵を開けて扉を開けば、チャイムの主は夕乃であった。 「やふ、遊びにきたよ~」 片手を上げ俺に笑顔で言う夕乃。 今の服装は白のスカート、キャミソールの上から淡い色のカーディガンを羽織っている。 夏とはいえ夜になると気温が一気に下がることもある為、上着は必須なのだ。 と言うか、そのキャミソールを押し上げてるモノはなんですか。けしからん。 週に4日は遊びに来るのである意味いつもの風景なのか…? この町には若い世代がほとんどいない。 みな大きな町などで働く為に出て行ってしまっているからだ。 そのせいか夕乃はよく俺の所に遊びに来る。 他にも少ないが若い奴らはいる、でも芹耶の所によく来る。だが俺達は付き合っている訳ではない。 何となく気が合うし、お互い気を使わなくていい相手で楽なのだ。今更付き合うとか言われてもピンとこない関係だ。
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