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熊鹿の群れと男達の距離は10m程だろうか、四足歩行でウロウロと男達を見ながら動きまわる。
男達の中には怯える者や後ずさる者が見える。
これは襲われてるんだよな…?効くか解んないけど手伝った方が良さそうだな。
腰の後ろに刺さる2挺のモデルガンのグリップを握る。
実はこの2挺は所謂違法改造が施してありスチール缶を余裕で貫通する程度の威力はある。
しかし、今まで撃った事があるのは缶や木などで動物を撃つなんて酷いことはしたことがない。
だから効果があるかはあまり期待できないのだが牽制にはなるだろう。
グロックのマガジンを引き抜き残弾をチェックし再度マガジンを戻す。
パイソンは6発なので残弾に気を付けなければ弾切れを起こしたところに襲われたら目も当てられない状態になる。
サイドポーチのマガジンは6本。
俺は装弾数の多いグロックを使うことに決め両手で構え熊鹿を狙いやすい位置に移動しようとしたその時、熊鹿が立ち上がり腕を上げて威嚇すると他の2匹が男達に向かい突っ込んできた。
男達は盾で熊鹿の爪を防ぐが力が強いらしく3人がかりで熊鹿1匹の突進を抑えている。
もう1匹は頭から突進してきて男達の数人をなぎ倒した為、周りの男達が槍で突き牽制しているが効果は薄いようだ。
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