おいでませ異世界

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細身の男は両手合わせ前に出しパンパンと言いながらジェスチャーをしている。 流石にそこまでされれば鈍い俺でも気付く、腰の後ろからグロックを取り出しマガジンを抜いてから男に渡してやる。 男は目を輝かせ両手でグロックを持ちクルクルと回しながら見ている。その様子を見た男達が次々に細身の男を取り囲むように集まりグロックを眺め始めた。 俺の隣にいる女の子達は何事かとお互い顔を合わせ不思議そうにしている。 俺は枝豆のような茶色の豆を摘みながらその様子を眺めていた。 夜も更け皆が解散し始めると熊鹿と対峙していたときにリーダー格だと思ったK-1筋肉おじさんが近寄り何か言ってくる。 相変わらず何を言ってるのか解らないが、筋肉おじさんは女の子の1人に何かを言うと女の子は俺の手を引き外を指差した。 もしかしてお開きだから帰れって事なのかな? せめて、道だけでも聞きたかったが言葉が通じない上に酒まで入ってては会話にならないだろう。 今日はどこかで野宿コースかと諦めかけていたが、女の子は外に出ても手を離さずグイグイ引っ張っていく。 つーか、この女の子可愛いな。何気に好みのタイプだったり。 3分程歩いたところで女の子は一つの建物を指差した。
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