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むぅ。眠くなってきた。
ふと携帯の時計を見ると夜中の1時を回ったところ。
ステージアも小さく欠伸を噛み殺している。
その様子を見た俺は、そろそろ寝ようと彼女にジェスチャーで告げるときちんと解ってくれたようでベッドを指差す。
意外といけるなジェスチャー。
頷き床に横になろうとするとステージアは俺の手を引きベッドに座らせた。
まさか同じベッドで寝るとか言うのか!!
ドキドキする俺を横目にステージアは何か一言言うと(おそらく、おやすみだろう)床に横になる……
いやいやいや!!
女の子を床に寝かせて自分はベッドとかどこの鬼畜だ俺は。
俺は慌ててステージアの手を引きベッドに連れてくる。
なんだか彼女の顔が赤く見えるのは酔いが覚めてないからだろう。
俺は再びジェスチャーで自分は床で寝るのでステージアはベッドで寝てくれと伝えるが、どうやら納得してくれないらしい。
しかし、俺としても女の子を床に寝かせるなんて言語道断である。ここは譲れない。
お互いに譲らないままに夜は更けていく、俺とステージアは椅子に座り睨み合いだ。
ここで折れる訳にはいかない。
このまま夜を明かす覚悟までしている中、ついにステージアが動いた。
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