おいでませ異世界

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いただきます! 俺はステージアに向き直り彼女の長い黒髪をそっと撫でる。 指の間を通り抜けるサラサラとした黒髪、ふわりと良い香りが漂うと俺のボルテージはマックスを迎える。 顔を寄せると目を閉じているステージア、俺の唇は静かに彼女の唇へと近づき――― 穏やかな寝息が聞こえてきた…………… そうですよね!! そんな美味い話なんて無いですよね!! 安堵と失望の溜め息を2対8くらいの割合ですると、横で寝息を立てるステージアを見る。 こんなに短時間で寝られるなんてよほど疲れていたのだろう。 考えてみれば、言葉の通じない俺の面倒を見るだけでも大変だ。 もし俺が言葉の通じない外人さんの相手なんてしたら1時間と持たずにギブアップするだろう。 それを彼女は文句も言わず常に笑顔で何時間も根気よく相手してくれていたのだ。 心が熱くなる。 しかし…… この、はちきれんばかりの俺のリビドーはどうしようか? 先程までの状態ですでに一部は暴走特急な感じである…… 角度で言えば90度ですよ。 流石に今からステージアに手を出そうとは思わないので収める方向で考え、ランプで照らされる天井を見つめながら頭の中で般若心経を唱えてみるのだった。
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