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毎日変わらぬ日常、8月上旬に入りその日は珍しく客入りが少なく昼過ぎには暇を持て余していた。
俺はカウンターに座りモデルガン雑誌を読み時間を潰していた。
やっぱハンドガンはグロッグだよな~などと雑誌を見つつ呟く。
そんな暇を持て余していた空間に電話の音が響き渡る。
「はい、鈴木飯店です」
受話器を取ったのは、読んでいた新聞をカウンターに置いた祖父。
出前の電話なのだろう、メモに何か書きながら頷いている。
「芹耶、出前だ。」
俺の予想に違わず、やはり電話は出前の注文だったらしい。
しかし、いつもと違うのはここからだった。
「今日は暇だからこの出前が終わったら上がりでいいぞ」
そんな祖父の言葉を受け俺は帰り道にある林でモデルガンの試射をしようと思い立ち、部屋に戻り2挺のハンドガンとマガジン数個を手に取り腰の後ろに差した。
持っていくのはS&W社のリボルバー、コンバットパイソンとオートマチックのグロッグ17だ。
両方とも完成度が高く銃身はステンレス製でグリップも保持しやすい素材に変えてある。
マガジンも直接BB弾を込めるタイプではなく薬莢に込めて撃ち出す本格的な仕様である。
グロッグに至ってはブローバックで排莢までするのだ。
この2挺が俺の一番のお気に入りで手に馴染む程使い込まれている。
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