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「そうか。紗季ちゃんはイクミが好きなんだ」 ぽんと私の頭に手をのせながらママが微笑む。 「え」 「隠さない隠さない。恋せよ乙女ね」 ママは面白そうにそう私に言いながら食べ終えた食器達をキッチンまで運ぶ。 「あ、えと。でも」 昨日フラれました。 そうは言えず、私は黙って自分の食器を一緒に運ぶ。 「紗季ちゃん、洗うから拭いて」 ママは私にぽんと布巾を手渡すとガチャガチャと食器を洗い始めた。
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