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こんな世界が一生続くなんて、どんな思いがするだろう。
今まで見えていたものが見えなくなる。
それはどれだけ辛いんだろう。
…私なら、視力を失う最後の瞬間は何を見たいだろう。
もし、再び見えるようになったら何を見たいと願うのかな。
私は閉じていた目をゆっくりと開く。
さっきまで暗闇だった世界に広がるまばゆい光。
目の中に飛び込む鮮やかなブルー。
雲のない高い青空が目の前に広がる。
イクミに繋がる空。
見えなくなるのはちょっと悲しいな。
私はそのままぼんやりと空を見つめていた。
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