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私は荷物をとると最後に後ろを振り向く。 青一色の空のキャンバス。 私はそれに手のひらを広げ、携帯をむける。 静かな会場にシャッター音が響いた。 私はそれをメールにのせ、イクミにこう書き示す。 『思い出をくれて、ありがとう』 そのメールを送信すると、私は携帯をパチンとしめる。 届いてほしい。 私は彼に救われたこと。 イクミにちゃんと届いてほしい。 そう思いながら、私はビルを後にした。
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