282人が本棚に入れています
本棚に追加
怒ったトコロで、今の山岸ははしゃぎ過ぎた子供と一緒…
反省してる山岸にオレが怒るだけ無駄なわけだ
なんでオレが山岸を拾ったみたいな状況になってるんだか…
｢あっ!!うんっ!!｣
ガチャっと軽快な音をたて扉が開く
中には既にベッドと勉強する為だろう机があった
白い壁にカーテンは淡い青が鮮やかで…
他の棚やらは黒がメインで統一してあった
｢…どうかな？｣
不安そうな声に呆れ部屋に入った
荷物をドカリと机に置いて振り向いた
｢悪くないよ、まぁ礼は言ってあげる。｣
無表情なオレなのに
山岸は嬉しそうに笑って部屋を説明した
箪笥に小物置き場で有ろう棚
ベッドと小さな本棚
｢他に足りなかったら買いに行こうっあ、飲み物持って来るよ。｣
そう言って下へと下りて行った
扉を閉め忘れた山岸の代わりに閉めて
オレは深い溜め息を吐いた
(……眩しいな……)
青いカーテンも白い壁も…
鮮やか過ぎるこの部屋は、オレには合わない
オレは夜兎とは違う
月兎であるオレには暗く寂しい色がいい
黒いカーテンに明るくない壁が一番だ
でも此処は…
最初のコメントを投稿しよう！