変化

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案の定学校に着いたのは昼休みが終わりかけている時間だった 教室の扉を開ければタイミングよく鳴るチャイム クラスの連中はオレの登場に驚いた様に目を見開いていた 「……本当に来たぜ…?」 「来ないと思った。」 「俺も俺も。」 なんて小さな話し声が響く それを無視して机に向かえば ぐしゃぐしゃの机の中 ゴミ箱化した机の中は何も入らない勢いで詰め込まれていた それを見て笑う者達は満足そうだった 俺は鞄を椅子の上に置いて机を持ち上げ 笑っている人物へと近付いた 「何が楽しいのか解らない程幼稚だな。」 そう言い放ち机の中身をそいつの頭にひっくり返した 「うわっ!!」 「こっちの方がまだ趣味がいいぜ?」 ゴミだらけになった相手にクスクスと笑いかけ自分の席へと戻った 相手が文句を言いかけた時教師が入って来た こっちもタイミングがいい オレは悠々と汚い教科書を開いて机に突っ伏した  
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