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沢山いる猫を、満足するまで撫でまくり
名前を呼んでは抱き上げ
一匹抱けばオレも抱けと懐く
そんな状況が続いた時
「ただいまぁ~っ」
本当に仕事帰りか?
と言わんばかりの山岸の声が響いた
が
「…行かないのか?」
動く気配がない猫たちに問う
《御主人ヨリ月兎ガイイ》
《今ハ月兎ガイイ》
どうやら主人よりも好かれた様だ
「みんなぁ~?お出迎えはぁ?おーい。」
しばらくしてオレの部屋に来た山岸は全力で落ち込んだ事は言うまでもない
余りにもウザいからクロをけしかけ
軽く傷だらけになった山岸をオレは満足感に笑みを零した
その後は飯を用意して食事を済ませ
片付けをしながら風呂の準備
山岸が入っている間に洗濯をして
オレが風呂に入って部屋へと向かう
求人誌を読みながら今回オレの部屋に居座り膝にいるシマを撫でる
近場に有るのは喫茶店
個人的みたいだから手渡しかな
なら通帳作らなくて良いから楽かもしれない
通帳作るには保険証必要だし
んなもんはないからな。
「立候補1…っと。」
明日にでも電話しよう
求人誌を閉じてベッドに潜り込んだオレはそう思いながら目を閉じた
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