変化

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階段を上っていれば背中から 「決まったら教えてねぇっ」 なんて聞こえる声ももちろん無視して 鞄に荷物を詰め、必要な物を全て入れたか確認し時計を見る 時間は8時前 「月兎くーんっ!!僕出るから戸締まり宜しくねぇっ」 デカい声で知らせなくても良いのに とまた眉間に皺を寄せてしまう自分 山岸の見送りは猫に任せてオレは歯でも磨いてこよう 「……ケホ…ケホ。」 またイガイガしてんな… 夜兎の時は無かったのに朝が弱いオレだからか…? 「まぁいいや…」 歯を磨いて時計を見れば8時過ぎ 喫茶店に電話してから学校に行くとしよう 求人情報から決めた場所に電話をする為に、山岸の自宅電話を使って 乗ってる番組を押して耳に押し当てた 因みに2時限には間に合わなかった なんせもう始まっているから 思いの外電話受付に時間をくった 面接は来週の日曜日の夕方 向こうの店長が明日の朝から出張だと言う事が理由で 無駄に面接までの時間が長い 仕方ないかと思いつつもオレは目の前にある扉を開いた  
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