変化

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そう思ったのにその拳はある奴の手によってはばかれた。 「止めろ。」 「……何のつもり…?」 それは西浦だった。 ただ無表情にクラスの奴の腕を掴んでいた。 「……俺は…お前を守りたい。」 守りたい…? こいつ今守りたいって言った? 「馬鹿言うなよ…今更何?」 夜兎が求めた時お前がした行動をオレは忘れてない 夜兎が必死に否定して縋った時にした対応をオレは忘れてない お前は夜兎を裏切った 唯一無くしたくないと願ったたった2つしかないモノを… 何も無くすモノがない夜兎が唯一願ったのはお前達の存在…っ 不幸だらけの、幸せなんて事なかった夜兎が唯一求めたモノ…っ それはお前達だったのに オレが出来ない事が出来た奴が…っ 「お前が夜兎に…俺にした事…許されるとでも思ってんの?」 俺が許すとでも思ってんの? そう思ってんだったら 「随分とおめでたい奴だな…」 「…っ」 あからさまに傷付いた顔してんなよ 今まで夜兎はそんな表情が有るなんて知らなかった顔… 簡単に面に出してんじゃねぇよっ  
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