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｢それでも!!…それでも俺はあいつに…宿り木になると言ったんだ……あの時の涙も言葉も全部嘘なんかじゃなかった…｣
｢今更だっつってんだよっ!!｣
振り上げられる腕を止めていた西浦の胸倉を掴みオレは殴り飛ばした
痛むなよ俺…
お前を裏切った奴の為に心を締め付けるな…
お前はずっと否定して来た事をこいつは信じなかったんだ
だから痛むなよっ
オレは裏切らないから
オレはずっと俺の味方だから…
だから悲しむなよ
哀しまないでくれよ…
そんなに心を締め付けるなよ…
｢何が何でも守る…嫌われても…俺はお前の側に居るから…だから…｣
口の端から血を流して
それでも痛みからくる苦痛の顔じゃない歪められた顔を真っ直ぐオレに…
俺に向けて…
そんな目を向けたって駄目だ
オレには何とも思わない
俺も裏切られた事で閉ざしてる
伝わらない
何も
何も
そう思ったのに…
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