変化

20/22
前へ
/295ページ
次へ
「酷い事してごめんな……“夜兎”…」 名前を呼んだ… (…な…ま…え…) 求めるなっ また裏切られるんだ 名前を呼ばれただけなんだ ただ夜兎の名前を (誰も呼んでくれない名前…) オレが呼んでやるからっ (俺の……名前…) オレがずっと側に居てやるから…っ (……また呼んでくれるの…?) だから求めるなよっ!! まだお前の居場所作ってないんだ まだお前の安らげる場所が無いんだ だから…っ (ありがとう…) 「駄目だっ!!!!」 俺は揺らぐ視界をどうにも出来なかった ただ胸元を強く握り締めて ただ痛む胸を 出来もしない高鳴る鼓動を抑える様に ただ 目の前に居る西浦をこれ以上無いぐらい睨み付けて オレは記憶を飛ばした…  
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

282人が本棚に入れています
本棚に追加