282人が本棚に入れています
本棚に追加
誠と俺はそんなんじゃない
俺は兄とは違うよ、そんな蔑んだ目で見ないで
抜け者になんてしてないよ
君も大事だっ
元気で優しくて、周りを明るくさせられる君は大切な…
俺の大好きな……
「…友達だよっ」
「友達がそんな風に抱き合うわけねぇじゃんっ!!女じゃねぇんだよっ!!」
今度はクラスメート達からの声が溢れかえった
近付くな
此処に来るな
気持ち悪い
誠まで批判の言葉をぶつけられる
誠は何も悪くないのに
言われなくてもいい言葉を誠は受けるなんて
俺が側にいるから…っ
「……っ」
「夜兎!!」
巻き込んだんだ、俺が…っ
ただ耐えられなくて
弱い俺は只鞄を取ってクラスを飛び出した
もう
俺はどうすれば良いか解らなかった……
最初のコメントを投稿しよう!