表裏

3/26
前へ
/295ページ
次へ
誠と俺はそんなんじゃない 俺は兄とは違うよ、そんな蔑んだ目で見ないで 抜け者になんてしてないよ 君も大事だっ 元気で優しくて、周りを明るくさせられる君は大切な… 俺の大好きな…… 「…友達だよっ」 「友達がそんな風に抱き合うわけねぇじゃんっ!!女じゃねぇんだよっ!!」 今度はクラスメート達からの声が溢れかえった 近付くな 此処に来るな 気持ち悪い 誠まで批判の言葉をぶつけられる 誠は何も悪くないのに 言われなくてもいい言葉を誠は受けるなんて 俺が側にいるから…っ 「……っ」 「夜兎!!」 巻き込んだんだ、俺が…っ ただ耐えられなくて 弱い俺は只鞄を取ってクラスを飛び出した もう 俺はどうすれば良いか解らなかった……  
/295ページ

最初のコメントを投稿しよう!

282人が本棚に入れています
本棚に追加