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「君は月兎君じゃないの?」
そう問われた瞬間、急に頭が痛くなって抱えた
まるで鈍器で殴られているみたいな痛み…
痛いっ
意識を繋いでいるのもやっとだった俺は、膝が砕けた様に地面へと座り込む
誠が何か言いながら優しく抱き締めてくれた事が解った瞬間
俺は意識を手放した
目を開ければ其処は西浦の腕の中で
鳥肌を立たせオレは西浦の身体を突き飛ばした
「うわっ!!」
「触ってんじゃねぇっ!!」
腕をさすり、オレは無理矢理入れ替わったせいでフラフラと身体を揺らめかせた
「え、あれ?やっぱり月兎君…?」
「テメェも毎回タイミングが悪いんだよっ!!」
西浦と言い山岸と言い…っ
夜兎を振り回すなっ!!
「あ…ごめん…」
「…っとに…」
山岸は叱られた犬の様にしょげた。
何でこうかな、周りまで計算しなきゃいけねぇのかよ…
今はいくら夜兎が混乱してたからと言って無理に入れ替わったが為に時間がない
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