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しばらくして届けられた食事
全部山岸さんの奢りだって言って進められた
食べた事の無い物が沢山
した事がない外食
これが外食と言えばだけど…
誰かと食べる夕飯は初めてで
こんなに美味しそうな食べ物も初めてで
人生初のお腹いっぱいって言えるかもしれないと思ったら、笑みが零れた
「あの、本当にお金…」
「良いの良いの、僕はみんなに頼られるお兄さんなんだから。」
そう言って頭を撫でられて
なんだかくすぐったかった
「い、いただきます。」
「いただきます。」
誠と二人で手を合わせて食事前の挨拶をする
山岸さんもいただきまぁすと間延びした言葉を発してから手を付けた
俺の食事が半分を過ぎた頃、二人は食べ終えた
「二人共早い…。」
「夜兎が遅いんだよ、いつもパン一つ食べるか食べないかだからシッカリ食えよ。」
ちょっと驚いた声を出したら、誠に言われてしまった
「そんなに食べないの?」
「え…っと……」
その理由はこれから話す事に関与して来る
だから、言わなきゃ…
そう思って、いつの間にか俯き気味だった顔を上げて箸を置いた
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