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変な力を持った俺が悪い
みんなを不安にさせた俺が悪い
全部俺が……
「ねぇ夜兎君…その力を使って人を幸せに出来たりするって知ってた?」
「え……?」
いきなりの話題転換に俺は解らず山岸さんの顔を見つめた
人を幸せに出来る…?
「世の中にはね、君と同じ様に動物の言葉を聴ける人が居るんだ。」
俺と同じ…
俺だけじゃない……?
「動物の言葉を聴いて飼い主さん達に伝える事で、悪いクセを治したり衰弱した動物の意志を伝えてもっと大切な時間を刻めたり出来た人がいる。」
そんな事考えた事なかった…
この力は無意味で
人を苦しめて不安しか与えないんだとばっかり思っていた
「誰でも出来る事じゃないんだよ…確かに夜兎君は苦しんだ、沢山傷付いた…でもだからこそ夜兎君は優しい…」
どうしてなんだろう…
どうして山岸さんはこんなに優しくて
暖かい言葉をくれるんだろう…っ
「君にも出来ると思うんだ、誰かの力になったり出来るんだ。」
力は使い方次第なんだよ。
その言葉にどれだけの力が有るかきっと解ってない…
なのにこんなに救われるのはどうしてだろう
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