感情

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感情

「死ねっ!!」 「ぐ…っ」 打ち付けられ痛めつけられる身体 酷くなる暴力と暴言 精神的な虐めから肉体的な虐めになった 何かをした俺は只それを耐えるだけ 何かが解らないから何も出来ない 謝る事も 反抗する事も 抵抗する事も 「気持ち悪いんだよ盗っ人が!!」 何も盗ってなんかいないよ 「急に反抗的になったら今度は潮らしくしちゃってさ?」 でもそんな証拠無いんだよね… 月兎が居るなら 金に苦労してる俺が作り出した月兎以外の誰かがやった事だって有り得る… 「お前も上辺だけの人間だって事だよな。」 永遠とも感じる昼休みの間鈍い音が続いて 身体はとうに悲鳴をあげてる 俺には何も出来ない… 何も……っ 「いっそ死んじまえっ!!」 「俺達が殺してやるよっ!!」 殺してくれる その言葉を聞いて喜ぶなんて… 俺はもう救いようが無いんだと自覚した ありがとうと言いそうになった俺は 限界なんだと認識したんだ…… 「止めろっ!!」 だけど 神は許しはしない… 人に幸せを与えられる事実を知っても尚 俺には逃げ道なんて有りはしないんだ…  
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